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鳴る楽器と騒音公害

ヴァイオリン属
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2008年だったと思いますが、バイオリンを入手しました。
購入動機には、幾つもの要素が絡んでいるとは思いますが、大きなプロジェクトを終えたことへの、ご褒美と言うか、記念と言うか…それと生活に新しい波が欲しかったことと、むかしお付き合いしていた方がバイオリン専攻の音大生だったことが大きな要因だったように覚えています。

勤め人では無いため、定期的な月謝制レッスンは無理なので、ワンタイムのレッスンを1回受講しましたが、その直後に、新たな長期のプロジェクトに参加することになったり、自分の心臓が先天性心肥大のため定期的な通院が必要となったこと、母親の左下肢機能障害、父親の脳卒中などなどが重なり…と言う生活環境の変化もあったけど、レッスン場所まで片道1時間半ほど掛かる距離に比例した愛情を、この楽器に注げないことと、どちらかと言えば個人的な嗜好として低音系だったことから、バイオリンとは、毎年、湿度調整剤と、弦交換時にスケールを鳴らすだけの疎遠な関係になっていました。

その後、楽器そのものと縁遠くなっていたけど、2013年正月の、サックス衝動買い以降、途切れることなく、さまざまな楽器に手を出す日々が続いているのですが、バイオリンとは相変わらずの関係(湿度調整剤と弦交換)でした。

前回のテクストに記した通り、ベースギターを手に入れたわけですが、その時に、フッと、ベースの弦の並び(太い弦から E-A-D-G)って、バイオリン(G-D-A-E)と逆なんだと言う、どーでも良いことが気になり、今年は湿度調整剤交換の前に、沿線にある弦楽器工房へ、弓と一緒に、健康診断に出してみました。

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音を出していませんから、鳴りが悪いのは仕方無いけど、弓は毛もバラけていないし、松脂のノリも悪くないので、急いで毛替えをする必要は無し。
ボディは、駒が若干、反っているけど、これも早急な交換をするほどでは無いので、今回は、ペグ調整だけでOKとの診断でした。

まぁ、せっかくなので、駒交換、ペグ調整、弦の張り替えをお願いすることにしたのですが、駒はAランクと、価格が倍のSランクの二種類から選べます。
両方を見比べたところ、どー見ても、Sランクの方が、木目の密度が高く、響きが良さそうでした。
担当者に、この楽器とのバランスを考えたら、どちらの駒が良いのか?と聞いたところ、安い方のAランクを薦めてきました。

弦楽器工房に楽器を持ち込んだのは初めてなのですが、実のところ、自分のバイオリンの立ち位置と言うか、楽器としての素養のようなものをプロから聞いてみたいと言う思いもありました。

使わなくなったバイオリンを手元に残していたのは、先に記した通り、大きなプロジェクトが終わったことの記念でもあるので、楽器そのものの良し悪しには関係無く、今後も手放す予定はありませんけど、国内だと新品が30〜40万円する楽器(これは工房の海外通販で直接購入したので半額以下)の評価を知りたい、と言うワイドショウ的な興味があったわけですが…

なるほどね。やっぱり、そのレベルの楽器でしたか。

まぁ、コレは、なんとなく予想した通りだったので、落ち込むことはありませんでしたが、このバイオリンを下取りに出したら幾らになるのかと、直球勝負で、たずねたところ、担当者は、申し訳なさそうに

担当者「…二束三文だと思います」
俺  「5、6万円くらい?」
担当者「いやいや、うちでは2〜3万円くらいだと思います」

国内販売価格30〜40万円と言えば、けっして安くはない…と言うか、どー考えても高額でしかない生活レベルの住民ですから、この下取り価格には、ちょっと驚きました。

サックスやラッパなどは、程度が関係するにしても、新品時、そこそこの価格帯域の品は、わりと下取り価格も悪くないのですが、弦楽器は土俵が違うようで、流通量は多いけど、評価の高くない工房の楽器だと、購入金額とは関係無く、下取り価格は低いようです。


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これからバイオリンをはじめる入門者や初心者が、この楽器を使うことで、悪いクセがつくとか、演奏者の伸び代が無くなるとか(そんな楽器もフツーに流通しているそうです)、そーゆー酷さは無いので、この先、がっつりバイオリンに取り組むのならば、買い換えも考慮した方が良いけど、そうでないのならば、これでも充分愉しめます…みたいなフォロー(?)を頂戴して帰宅しました。


整備してもらったので、久し振りにスケールだけではなく、鈴木メソッド(1)を開いて「キラキラ星」やら「ちょうちょ」「ロング・ロング・ア・ゴー」なんどぞを弾いてみたら、音量が増していて、弾きやすくなっていました。

あぁ、やっぱり専門家に調整してもらうと、こんなに変わるものなのだなと感心していたのですが、新たな問題もわいてきました。
週末の日中、フツーに鳴らしても隣室の実弟さんが苦情に乗り込んでくるし、消音器を使っても、21時以降だと、家族全員からクレームが出ます。

そのポンコツな音を、今すぐ止めろ!

哀しいほど憎しみに満ちた文言です。
どれだけお人好しでも「頑張って上手くなれよ」と言う励ましの言葉…には置き換えられないでしょう。

えぇ、俺が鳴らす楽器の音は公害ですから、仕方無いけど…新品購入時でも、消音器を使えば、家族からのクレームは無かったので、そもそも標準で使っていた駒の品質が低かったのかもしれません。

せっかく楽器が鳴るようになったのに、鳴らせる環境が整わない…

一軒家なので、楽器の音は問題無いと思っていたけど、駒交換した後だと、俺レベルが軽く鳴らしても70〜80dBくらいなので、練習している間、ずっと麻雀牌をかき混ぜている音量と同じなのです。


う〜ん…そりゃ騒音公害ですわ。

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記念品的な扱いのバイオリンですが、それでも使えるのに、使えないと言う状況は、面白くありません。
音色が公害でなければ、ご家族のみなさんも寛容な気持ちになれるわけです。

さて、ちょっと長くなったので、今回は、ここで筆を置いて、新しい楽器導入のテクストは次回にします。



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