硬い、明るい、柔らかい…
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貝殻テナーは、購入早々、クラギのハナバッハ黒に張り替えたけど、4弦の鳴り過ぎる感が強かったことから、ウクレレ専用の、ダダリオのEJ99TLGに替えてみました。
ダダリオのウクレレ弦シリーズの中では、一番明るい音色らしいけど、湿気を含んだ明るさ…とでも云うか、さわやか馬鹿ではなく、品の良い二枚目とでも云うか…難癖をつけるのが難しい弦で、音量もあるし、4弦が巻き弦でないため「キュッキュッ音」が出ないし、これを標準弦にしても良いと思い、すぐに予備弦を追加注文しました…が、ハナバッハよりも、テンション強めな感じが気になっていました。
ぼちぼち弦が安定してきたのですが、無い物ねだりの悪いクセで、予備弦として一緒に購入しておいた同じダダリオのEJ65Tも試したくなり、過日、張り替えてみました。
こちらは、ダダリオの中では中庸な音色で、ジェイク・シマブクロ御愛用と云うフレコミに惹かれたのですが…
いやはや、どーもにも音が硬い。
2日ほど経っても、やっぱり硬質な音色は変わらないし、テンションの強さもあって、このままだとテナーを弾くのが嫌になりそうなので、早々に張り替えることにしました。

ところで、音が硬い…
と、感じたのは(今の自分にとっては)事実ですが、この比喩が正しいのか否かは、実のところ不安があります。
ブライト調とかメロウ調とかの音色とは別で…音の輪郭がハッキリしていて、量感もあって、音もテンションも、マッチョな感じがする弦でした。
ウクレレの場合、1弦の鳴りが弱くなりがちですが、この弦は1弦が太くテンションが高いので、音のバランスは、とても良いと感じました…まぁ、自分の場合、それ故の交換でもあるのですが、おそらく弾ける人が使えば、この弦の魅力を引き出すことが出来るのだと思っています。

諸先輩方のブログを拝見すると「この楽器には、この弦が合う」…と云うテクストを目にすることがあるけんども、駄耳の自分には、楽器に合う弦と云うのが判りません。
自分が楽しくなれる音=好きな音だと思っているのですが、ギターでは、べらぼうに安価(1セット340円)な弦に張り替えると、その直後は「あぁ、やっぱり駄目だな安物は」と思うことがあるけど、弦が安定してくるうちに(耳が)馴染んでしまい「あの時は何が駄目だったんだろう?」…と云う状況に陥ります。
その要因は、音が見えてない(=弾けない)からだと、プロのヴァイオリン奏者に指摘されたことがあります。
でも、入門者の多くは、そーゆー人なわけで、楽器と弦の相性とか、そーゆーのって、すぐには見えてこないものですから…そーなると、何を基準に弦を選べば良いか?
自分の場合は「テンション」
物理的にテンションがキツイ弦だと、指が辛いだけで、根性皆無のヘタレな俺は、嫌になって続けられません。
なので、楽器や弦の個性よりも、とにかく押弦が楽チンか否か…が、取り敢えずは弦を選ぶ大切な基準のひとつになっています。

さて、当初は、EJ99TLGに戻すつもりだったけど、ハナバッハの印象が薄らいでいることもあったので、保管しておいたハナバッハに戻したのですが、4弦の巻き弦が解れていたため、同じハナバッハ黄の8154SLTを張ってみました。
ハナバッハ黄は、スーパーローテンションなので、ハリがない分、音の輪郭がぼやけやすかったり、ピッチが甘くなるとも言われているようですが、オータサンが、4弦に、このハナバッハ黄を張っていた…みたいなことを目にしたことから、なんとなく注文しておいた弦です。
なるほど、風評通り、柔らかく甘い音色で、響き過ぎる(ように聴こえる)ハナバッハ黒よりも、それが緩和され、でもって、押弦が楽チン!
この4弦が駄目になるまでは、このセットで使ってみようかと思っている…けど、やっぱり4弦の「キュッキュ音」が気になる。。。
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