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噴水のような筆

文房具
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えむ800

ペリカンスーベレーンM800バートンオレンジBニブです

正直なところ、モンブラン146(’70s)中字があるから、少なくても当座は何も必要ねぇかな…って思うくらいコレが書きやすいんです。

そんでもまぁ、世界経済は物欲を刺激する情報ばかりを垂れ流しするものだから、踊らされてばかりいる愚か者は、懲りずに耳を傾けちゃうわけです。

M800(欲しかったのはM1000だったけど)購入動機は、一日一頁の落書き(日記では無くアイデア帳みたいなモノ。仕事に直結することも稀にある…かも)を、書いてみようかと思いついたのがキッカケでした。

俺の思考回路だと、落書き=自由=しなやか(軟らかい)=太文字…みたいな連想が沸くので、プラチナのセンチュリーCニブを手に入れたんですけど、これが、すんげぇ硬く感じて、ちっとも自由な気持ちになれませんでした。

もう、モンブラン146一本で良いか。とも思ったけど、やっぱり、もう少し太字で書きたい。

でまぁ、だったら軟かさの極北みたいに言われているM1000が良いかな…と、思ったんですけど、店で、お前さんがM1000と付き合うには、まだ早いから、もそっと修行してからにしな。ってことで、M800のBニブになったわけです。

いや、俺が欲しいのはM1000だから、だったら他店で買うよ。と言う選択肢もあったけど、値段の高い品を売りつけるのではなく、安価な方を薦める店って、なんかもう無条件で信用しちゃうんですよねぇ。

もっとも、今回はM800にして、それでもM1000が欲しくなったら改めて購入した方が良いと言われたので、それって一本を買いに来た客に、二本売るってことですよね?

あれまぁ、なんて商売上手♡OK,OK,そーゆーの好きだよ俺。

えむ800
*M800とM400

閑話休題。

店では、M800のMニブを薦められたので、FとMも試したけど、コレには感動が無かったんです。
いや、両方とも、すんげぇ書きやすかったけど、文字幅も含めて、コレだったら、モンブラン146が手元にあるので、急いで手に入れる必要は無いかな…って思えたんです。


まぁ、そんなこんなでBニブを手に入れたわけですが、帰宅早々、使い始めた途端に、これはシマッタかも…と思いました。

店主には「自分好みのBニブらしいフローに調整してあります」と言われたんだけど、その時は、あぁ、コレコレ、このヌラヌラだよ俺が欲しかったのは、さすが判っているねぇ

…なんて思って、満面の笑みを浮かべていたんだけど、こんだけフロー多目で字幅が太いと、四百字詰め原稿用紙のマス目でも画数の多い漢字だとツブレるんです。
店では気が付かなかったけど、この太さって、国産万年筆のCニブ相当で、いや本当に、もっと早く気がつけよ俺、何を今更って感じでした。

ドボドボ湧いてくるかのようなフローで、まさに英語名 fountain pen (直訳:噴水の筆)ですよ。
提出期限間近の原稿書きがあったので、M800で書いていたら、二日でタンクが空になるし、縦書き原稿で筆記速度が速いと、文字が乾かないので、次の行へ移ることが出来ません。

あぁ、これだったら店主の言う通り、Mニブでフロー多目に調整してもらえば良かったかも…

そもそも原稿書きだったり、速書きをするような使い方は考えてなかったけど、それにしても、これは近々に再訪して、もう少し絞ってもらった方が良いなぁ…なんてことを思いながら、この四日間ほどM800ばかりを使っていました。

えむ800

で、変化してきたのが、最初のインク補充の後なんだけど、フローが落ち着いてきたんです。

いや、単に、押せば生命の泉湧くぅ♪ の、インクどばどばに、慣れてきただけなのかもしれないけど、ツブレまくりだった画数の多い文字も、書き込めるようになってきたし、購入初日よりも、筆記感が軽くなっているんです。

その感じは、本日の、二回目のインク補充で、更に顕著になってきました。

どこかのサイトで、M800は、初心者よりも少し万年筆に馴れた人や、とにかく万年筆に興味津々の人に使って欲しい…みたいなテクストを見掛けたことがあったけど、こんな短時間で、ペン先が俺の書きクセに削れるわけが無いので、M800のバランスに、こちらが馴染んできたのかな?脱初心者のスタートラインに立ったかな俺?…みたいな感じ?

いや、根拠無しですけどね。

Bニブだと、自然と文字が大きくなりがちだったけど、四百字詰めは勿論のこと、7ミリ罫のツバメノートにも書き込めるようになってきました。
薔薇とか、躁鬱とか…20画以上の、物理的に画数の多い漢字はツブレてしまうけど、ペン先の緩急みたいなものが出し易くなってきた(感じるようになってきた)んです。

改めて、あぁ、コレは楽しい道具だわ。って思えるように変化してきました。

えむ800

小さな手帳に、実務的なメモを書き留めるには、ストレスが貯まるかもしれないけど、隅から隅まで、何もかも自由に書くことが目的の場合、このM800Bニブは、少なくとも、俺との相性は悪くなさそうに思えてきました。

でもって、この感覚が、他の万年筆にも影響してきたようで、筆記感の軽さと言う言い方が、的確な表現なのかは判らないけど、どの万年筆も筆記感が軽くなってきて、なんと言うか、ペン先の硬さとか軟かさが、指先に伝わり易くなってきました。

この紙で、これ以上、この筆を立てると引っ掛かりが出そうだな…とか、この角度だと、インクのフローが良いな…みたいな、道具の特徴と言うか、個性と言うか、なんだか、そーゆーものが伝わってくるような感じなんです。


まぁ、そんなこんなで、道具を使っている感が高まって、ますます万年筆で書く時間が楽しくなってきた今日このごろなのです。

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