4x5の言わずに

銀塩・鉄塩写真備忘録 & 楽器とか@最近はウクレレとギター

鳴る楽器と騒音公害(其ノ弐)


前回からのつづきです。

消音器は、ゴムと金属の両方とも試したけど、それでも50〜60dBくらいで、ちょっと速めのパッセージを練習すると、弓に無用の力を入れてしまい、60dB超えの公害になってしまいます。
パッセージよりも、安定したロングトーンが鳴らせるようにしろよ…とは思うんですけどね。

まぁ、そーゆーことでエレキ・バイオリンを入手しました。

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短絡的ではありますが、防音室を設置するよりも、この方が(圧倒的に)安価でお手軽です。

安い品で良いとは思いましたが、最低限の物欲を満たしつつ、遊びココロを刺激してくれる品と言うことで、ネッド・スタインバーガーさん率いるNSデザインの、エレキ・バイオリン・シリーズの最下位モデルで5弦仕様のWAB5を選びました。

バイオリンは、細い弦から E-A-D-G 、ビオラは A-D-G-C で、この5弦バイオリンは、E-A-D-G-C なので、一応ビオラの音域まで鳴らせることになります。

一応…と記したのは、バイオリンとビオラは、スケールの違う楽器ですから、ウクレレのソプラノ、コンサート、テナーが、同じ弦の並びでありながら、別楽器の鳴りになるのと同様に、C線が鳴るにしても、バイオリンでビオラと同じ箱鳴りを求めるのは無理があるように思えます。

まぁ、この楽器は、エレキですから、そもそも箱鳴りとは無縁ですね。

念のため、楽器屋で試奏した上で、ネット通販で購入しました。
量販品のエレキならば、よほどハズレでない限り、個体差は、どんぐりの背比べでしょうし、ネッド・スタインバーガーの会社ならば、中華製造であっても、品質管理システムが低いとは思えないので、ポイントを利用した、お手軽通販です。

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これで音量問題は解決。


・・・するはずでしたが、ハズレました。

楽器がハズレなのではなく、試奏までしたくせに、自宅で弾いたら、アコースティックバイオリンに金属消音器装着した時よりも、わずかに低い40〜50dB程度でした(*追記 6月17日:この計測が購入日だったのですが、購入から一週間後の17日に再計測したらE線開放で60dB超えをマークしちゃいました。このところ、連日鳴らしていたので楽器が鳴るようになってきたのかもしれません…)。

早朝深夜では気になる音量です。
一軒家のくせに、どんだけ壁の薄い家なんだよ…とも思いますが、ギターなどの撥弦楽器と違って、擦弦楽器の場合、発音が長いので40〜50dBの音量が続くと、かなり気になります。

自室から、納戸化している6畳洋間を挟んで実弟さんの部屋なのですが、念のため、確認してみたら「うるさい…ほどでは無いけど、音色の違いも聴き取れる」とのことだったので、彼が、ご機嫌ナナメだったり、疲れていたりする時は、やっぱり迷惑になりますね。

面倒だけど、これに消音器をつければOKだなと思ったら…5弦用の消音器は持っていません。

サクッとググってみたけど、5弦バイオリン専用の消音器は見当たらず、駒に巻きつけて磁石で留めるモノを見つけましたが、真下にピックアップが内蔵されているので、磁石を使ったり、重たい金属製ミュートだと、そっちが気になります。


それとボディが重たい。
これも試奏した時は、気にならなかったけど、現状では肩当てが、ジャストフィットするポイントが見つかっていないため、長時間だと支えるのが辛かったり、ちょっと気を抜いて姿勢が崩れるとズリ落ちることもあります。

何のための試奏だったんだよ…コンチクショウです。

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ボディの裏側に、ヘッドから通した弦を引っ張るために空洞になっている部分があるので、ここが影響しているのかと思い、塞いでみたけど効果はありませんでした。

…と言うことは、これはもう、このボディでの弦鳴りとしか思えませんから、どーにもしようがありません。
音量があるのだから喜ぶべきことなのかもしれませんが、消音目的での導入だったものですから、いささか困惑しています。

エレキバイオリンではなく、ヤマハのサイレント・バイオリンにしておけば、もっと音量は小さかったのかもしれませんが、試していないので判りませんし、右から左へと買い換えることも出来ませんから、解決手段としては、ドアや壁に石膏ボードや防音シート、吸音材を貼り付けて、簡易防音化をする…って、これを避けるために導入したのに?

現実的には、深夜や早朝の練習を避けるか、小音量を心掛けること…いやいや。だったら、エレキ・バイオリンを買い足す必要があったのか?


…と、自問自答しつつも、標準仕様のバイオリンには存在しないC線の低音が響くと、低音嗜好派としては、愛おしさを感じるし、せっかく遊びココロで選んだ5弦ですから、さっさと叩き売る気も涌いてきません。

4弦と5弦の違いですが、ファースト・ポジションでスケールが鳴らせる程度の万年入門者ですから、バイオリンは5弦の楽器なんだよ…と刷り込みされた子供みたいなもんで、気になりません。
強いて挙げれば、4弦よりも弦間が狭いので、移弦する時に、指を大きく動かしてしまったり、意図しない重音を鳴らしてしまったり…と言うことはありますが、これは馴れの問題かと思っています。


消音問題は何も解決しないままですが、まぁ、今年の梅雨は、数年ぶりのバイオリン周期突入と言うことで、夏への扉に向かってみたいと思っています。




鳴る楽器と騒音公害


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2008年だったと思いますが、バイオリンを入手しました。
購入動機には、幾つもの要素が絡んでいるとは思いますが、大きなプロジェクトを終えたことへの、ご褒美と言うか、記念と言うか…それと生活に新しい波が欲しかったことと、むかしお付き合いしていた方がバイオリン専攻の音大生だったことが大きな要因だったように覚えています。

勤め人では無いため、定期的な月謝制レッスンは無理なので、ワンタイムのレッスンを1回受講しましたが、その直後に、新たな長期のプロジェクトに参加することになったり、自分の心臓が先天性心肥大のため定期的な通院が必要となったこと、母親の左下肢機能障害、父親の脳卒中などなどが重なり…と言う生活環境の変化もあったけど、レッスン場所まで片道1時間半ほど掛かる距離に比例した愛情を、この楽器に注げないことと、どちらかと言えば個人的な嗜好として低音系だったことから、バイオリンとは、毎年、湿度調整剤と、弦交換時にスケールを鳴らすだけの疎遠な関係になっていました。

その後、楽器そのものと縁遠くなっていたけど、2013年正月の、サックス衝動買い以降、途切れることなく、さまざまな楽器に手を出す日々が続いているのですが、バイオリンとは相変わらずの関係(湿度調整剤と弦交換)でした。

前回のテクストに記した通り、ベースギターを手に入れたわけですが、その時に、フッと、ベースの弦の並び(太い弦から E-A-D-G)って、バイオリン(G-D-A-E)と逆なんだと言う、どーでも良いことが気になり、今年は湿度調整剤交換の前に、沿線にある弦楽器工房へ、弓と一緒に、健康診断に出してみました。

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音を出していませんから、鳴りが悪いのは仕方無いけど、弓は毛もバラけていないし、松脂のノリも悪くないので、急いで毛替えをする必要は無し。
ボディは、駒が若干、反っているけど、これも早急な交換をするほどでは無いので、今回は、ペグ調整だけでOKとの診断でした。

まぁ、せっかくなので、駒交換、ペグ調整、弦の張り替えをお願いすることにしたのですが、駒はAランクと、価格が倍のSランクの二種類から選べます。
両方を見比べたところ、どー見ても、Sランクの方が、木目の密度が高く、響きが良さそうでした。
担当者に、この楽器とのバランスを考えたら、どちらの駒が良いのか?と聞いたところ、安い方のAランクを薦めてきました。

弦楽器工房に楽器を持ち込んだのは初めてなのですが、実のところ、自分のバイオリンの立ち位置と言うか、楽器としての素養のようなものをプロから聞いてみたいと言う思いもありました。

使わなくなったバイオリンを手元に残していたのは、先に記した通り、大きなプロジェクトが終わったことの記念でもあるので、楽器そのものの良し悪しには関係無く、今後も手放す予定はありませんけど、国内だと新品が30〜40万円する楽器(これは工房の海外通販で直接購入したので半額以下)の評価を知りたい、と言うワイドショウ的な興味があったわけですが…

なるほどね。やっぱり、そのレベルの楽器でしたか。

まぁ、コレは、なんとなく予想した通りだったので、落ち込むことはありませんでしたが、このバイオリンを下取りに出したら幾らになるのかと、直球勝負で、たずねたところ、担当者は、申し訳なさそうに

担当者「…二束三文だと思います」
俺  「5、6万円くらい?」
担当者「いやいや、うちでは2〜3万円くらいだと思います」

国内販売価格30〜40万円と言えば、けっして安くはない…と言うか、どー考えても高額でしかない生活レベルの住民ですから、この下取り価格には、ちょっと驚きました。

サックスやラッパなどは、程度が関係するにしても、新品時、そこそこの価格帯域の品は、わりと下取り価格も悪くないのですが、弦楽器は土俵が違うようで、流通量は多いけど、評価の高くない工房の楽器だと、購入金額とは関係無く、下取り価格は低いようです。


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これからバイオリンをはじめる入門者や初心者が、この楽器を使うことで、悪いクセがつくとか、演奏者の伸び代が無くなるとか(そんな楽器もフツーに流通しているそうです)、そーゆー酷さは無いので、この先、がっつりバイオリンに取り組むのならば、買い換えも考慮した方が良いけど、そうでないのならば、これでも充分愉しめます…みたいなフォロー(?)を頂戴して帰宅しました。


整備してもらったので、久し振りにスケールだけではなく、鈴木メソッド(1)を開いて「キラキラ星」やら「ちょうちょ」「ロング・ロング・ア・ゴー」なんどぞを弾いてみたら、音量が増していて、弾きやすくなっていました。

あぁ、やっぱり専門家に調整してもらうと、こんなに変わるものなのだなと感心していたのですが、新たな問題もわいてきました。
週末の日中、フツーに鳴らしても隣室の実弟さんが苦情に乗り込んでくるし、消音器を使っても、21時以降だと、家族全員からクレームが出ます。

そのポンコツな音を、今すぐ止めろ!

哀しいほど憎しみに満ちた文言です。
どれだけお人好しでも「頑張って上手くなれよ」と言う励ましの言葉…には置き換えられないでしょう。

えぇ、俺が鳴らす楽器の音は公害ですから、仕方無いけど…新品購入時でも、消音器を使えば、家族からのクレームは無かったので、そもそも標準で使っていた駒の品質が低かったのかもしれません。

せっかく楽器が鳴るようになったのに、鳴らせる環境が整わない…

一軒家なので、楽器の音は問題無いと思っていたけど、駒交換した後だと、俺レベルが軽く鳴らしても70〜80dBくらいなので、練習している間、ずっと麻雀牌をかき混ぜている音量と同じなのです。


う〜ん…そりゃ騒音公害ですわ。

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記念品的な扱いのバイオリンですが、それでも使えるのに、使えないと言う状況は、面白くありません。
音色が公害でなければ、ご家族のみなさんも寛容な気持ちになれるわけです。

さて、ちょっと長くなったので、今回は、ここで筆を置いて、新しい楽器導入のテクストは次回にします。



おたのしみはこれから(今日はマイルスの誕生日)


小指ダメダメが続いています。
第一関節の部分を曲げて押弦すると、痛みが強いので、この部分を痛めたのかもしれません。

更に、それに追い討ちを掛けるように、右手親指の爪を剥がしてしまい、右手親指ピッキング不可と言う状況に陥ってしまいました。

この状況では弦楽器で遊ぶのは無理…と思っていたけど、部屋の隅っこで、ホコリまみれになっている中華製電気太棹こと、エレクトリックアップライトベースが、目に入りました。

小指が使えないから、基本的なポジションのカタチは作れないけど、ベースならば、ツーフィンガーでのピッキングが成立するわな…

と、言うことで、8ヶ月ぶりくらいになるのでしょうか…太棹を手にしてみました。

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ベースは左手の人差し指、中指、小指の3本での押弦が基本なのですが、この小指を薬指で代用します。

と、言っても、そもそも指が短いので、ちゃんと押弦は出来ていませんが…それでもまぁ、かなりのゆっくりテンポでスケール練習をするくらいならば出来ることが判りました。

もともと楽器をはじめたキッカケは、ダブルベースが欲しい!と思いたって、衝動的に楽器屋街へ出向いたところ、思っていた以上の大きさと、値段に恐れをなして、なぜかアルトサックスを買ったのが始まりでしたから、昨年の6月に、このエレクトリックアップライトベースを購入した時は、かなり熱が入っていました(その時も左手首を痛めて湿布を貼って練習していました)。

ただ、あまりにもピッチが悪く、箱鳴りしないエレキテルな音に嫌気が差して、縁遠くなっていましたが、もともと好きな楽器ですから、弦鳴りだけでも、魂の充電は可能です。

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手放さくて良かった…と思いつつ、チューニングをしていたら、G弦がブッツリ切れました。

巻き過ぎ注意が表示されるベース専用チューナーなので、いつも通りの作業内容でしたが、この8ヶ月放置で弦が劣化していたのかもしれません。


えぇ。今の俺は、つくづく、うんざりするようなツキに恵まれているようです。

それにしても困りました。
評判の良い弦は、とにかく値段が高いのです。

介護離職中ですから、無駄使いは出来ませんが、このままでは弾くことも出来ないし…かと言って、この音痴な楽器に、2万円前後する弦を張る気になれません。

どーしたものか悩んだ末に導いた結論は、弦の費用相当のエレキベース導入と言う…なんだか意味不明の行動でした。

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あくまでも弦費用相当と言うルールを敷いたので、選んだのは、ネガティブな評判も多いけど、反面、過大な評価も見かけることがある、バッカスのジャズベース(フレットレス)です。

アンプは太棹用に入手した、PJBのダブルフォアがあるし、シールドもモンスターケーブルのベース用があるので、追加費用は掛かりませんから、ボディのノイズ対策として伝導塗料を塗布し、弦をダダリオのフラットワウンド弦に交換しました。

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ダブルベースよりも、スケールが短いので、3本指での押弦も(少しは)楽チンだし、フラットワウンドに交換したことで(少しは)欲しかった音色になっています。

中学生がお年玉で買う価格帯ですが、そもそも楽器に関してのレベルは(演奏技術も感性も…)、それ以下の俺ですから、充分に愉しめています。

今のところ早急に完治する見込みのない小指なので、しばらくは、このダブルベースの弦費用よりも安価なジャズベースで愉しむつもりです。

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ちなみに、中華製電気太棹ですが、弦が足りないのは哀しいので、(おそらく)世界最安値のメーカー純正品バラ弦を張りました。

相変わらずの音痴ップリですが、フッと、2万円相当の弦に張り替えれば、これも少しは改善されたのかもしれない…なんて思いも沸いてきました。

まぁ、それはまた今度のおたのしみとして残しておくことにします。



Undercurrent ですね



小指の痛みが引きません。
だましだましで練習していたギターやウクレレですが、完治を優先させるため、この一週間ほどは、まったく触れていません(チューニングだけ)。

生活が、(ほぼ)介護離職状態なので、このままだとストレスが溜まってしまうため、読書と音楽を聴く時間が増えました。


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音楽にも、オーディオにも詳しくありません。むしろ、疎い方です。
ですが、少しでも良い音で聴きたいと言う、当たり前の欲求だけはフツーに持ち合わせています。

そんなこなんで組合せたのが。今の 箱庭オーディオ構成 です。

オーディオに詳しい方ならば、鼻で笑うような構成ですが、それでも満足できている低レベルな駄耳です。

さて。長く愛聴しているキースジャレットの「ケルン・コンサート」が、最近、DSDでも配信されたので、さっそく購入したのですが…コレがDSDの音?…う~ん。値段ほどの感動がありません(お前のシステムがヘボだからと言う問題は目を瞑ってください)。

そこで、最終出口を横濱音羽製作所のヘッドホンアンプML-4S + ヘッドホンをゼンハイザーHD650 の組合せに統一して、手持ち音源の、CD、FLAC、レコード、DSDを、聴き比べてみたところ、レコードが一番好きな音で聴かせてくれました。

アナログの優しく柔らかい音…みたいなキャッチを見かけることがありますけど、実際のところレコードは、そんなモジュレーション系のコーラスをかけたような音ではなく、むしろキレが良くて、獰猛で凶暴だけどデジタルのように硬質では無い。だからデジタルとは違う美しさがある。と、思っています。

音質はレコードよりハイレゾ(24bit以上)の方が優秀だけど、音色はレコードの方が好き…そんな感じです。

まぁ、レコードが特別なモノではない世代ですし、レコードとCDが併売されていた過渡期はレコードを選んでいましたから、聴き馴染んでいることはあるかもしれません。
もっともこれは、あまりにもビンボーな若者だったため(今も)、CDプレーヤーに買い換えることが出来なかったからなんですけどね。。。。


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まぁ、そんなこんなで、ちょいとレコードを聴く時間が増えたので、リ・マスタリングで評判の高いMobile Fidelity からリリースされているビル・エヴァンス+ジム・ホールの「Undercuttent」を入手しました。

輸入盤レコードに4,000円は、かなり躊躇ったけど、このアルバムはCDでしか聴いたことが無いので、モノは試し。
騙されたと思うことにして入手したところ…


素晴らしいアルバム(マスタリング)でした。


CDでは、ジム・ホールのギターが、いささか団子状態で聴こえたり、エヴァンスのピアノに埋もれていたフレーズや、タッチや、トーンの調整…などなどが、とんでもなく明瞭に聴こえるんです…ジムおじさんってば、こんなに細かで繊細な味付けをしていたのですね。

誰々さんがマスタリングしたとか、どこどこがプレスしたアルバムは…なんてことは、オカルトと言うか、都市伝説的な戯言程度にしか思っていませんでしたが、あるんですねぇ本当に。

あぁ、いま、これを記しながらも、ジム・ホールのハーモニクスが、すんげぇ気持ち良く響いています。

ハイレゾ音源を聴くようになって、愛聴していたアルバムの鮮度が高まり「音楽を聴く愉しさ」が増したのですが、これほど安価なレコードプレーヤーで鳴らして、ハイレゾ音源よりも鮮度の高い音楽との出会いがあるとは、思ってもいませんでした。


アナログの可能性って、つくづく未知数だと思えたし、主観という感性と、スペックと言う客観的な数値が入り乱れているオーディオの世界は、引き摺りこまれるとエライコッチャで、このアルバムのタイトル通り、まさに「Undercurrent (暗流)」だと、思えた次第です。


1円に泣く人、泣かぬ人


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AriaのA19C-100Nは、入手早々に、弦をサバレスのクリエーションカンティーガに張り替えたら、音量が上がって、明るい音色に上品さが加わりました。
喩えるならば、大量生産の上白糖ではなく、和三盆を使った甘味…と、でも言いますか、音の立体感が増した印象です。

テンションも38.8kgで柔らかいし、ピッチがダメダメだった3弦も含めて、6コースとも12フレットでのピッチの誤差は、ほぼ皆無になりました。

ちなみに、低音弦だけストッパーを装着しているのは、過日、朴葵姫嬢のリサイタル(3月ハーモニーホール座間)へ行った時に、彼女が、こーゆー張り方をしていたので、たまさか、入手したまま放置状態だったストッパーが手元にあったので真似てみただけでして、効果の程は定かではありません。。。

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650mmスケールのデカヤマハだと1〜3フレットまでが105mm、指板幅52mmで、630mmスケールの19世紀風ギターで100mmと50mm。
もうバツグンに指が届きやすくなったと思っているんだけど、長さで5mm、幅で2mmしか違っていないことに、ちょっと驚きました。

「一円を笑う者は一円に泣く」じゃないけど、ほんとに、わずかな違いが、大きく関係してくるもんですね。

例えば580mmのチビヤマハだと、Aのコードなんか、フレット内がスシ詰め状態になって、押弦し難い上に、デカヤマハと比べると、篭ったような音に聴こえる時があるのですが、630mmのアリアだと、フレット乗車率60%くらいの感じで、デカヤマと比べた場合、全体的な音量は下がるけど(俺の場合、右手のピッキングも下手ッピーなので鳴らせていません)、音色へのストレスはありませんし、ローポジで押弦する場合(Cコードとか)、デカヤマハだと、1フレットの指が、3フレットを押弦する指に引っ張られてしまうような事(逆も含め)が、多々あるのですが、630mmのアリアだと、それが激減するため、フォームを安定させることが出来ます。

いつだったか、盟友・沈さんが「楽器を身体に合わせる選び方も大切」と助言なさって下さったけど、ほんとに、その通りで、630mmスケール50mm指板幅は、俺にとっては良いこと尽くめに感じています。



・・・と、ここまで630mmスケールを持ち上げておいて何ですが、過日、仕事仲間でギター弾きの後輩から「(弾き易い、難いは別として)弾ける人はスケールに関係無く弾けます」と、言われました。

そりゃ、年収1000万円越のような(弾ける)方は1円(1mm)では泣かない…でしょうから、なんともまぁ、低レベルな話題で恐縮です。


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ところで、小指の痛みが引きません。

少し前から違和感みたいなものはあったけど、特に気にしていなかったのですが、アリア(A19C-100N)を購入した少し前くらいから、痛みが強まってきたので、ここしばらくは、湿布を貼ったり、テーピングをして使わないように気を配ったり、ツボにピップエレキバンを貼ったりしていますが、どーにも完治してくれません。

キーボードのタイピングでも痛む時があるので、ギターの時間は減らしているのですが、介護もあって、炊事洗濯などの諸事雑務を避けられないので、どーしても小指を庇い切れません。

そんじゃ、弦の数が少ないウクレレをメインにして…と思ったけど、ウクレレってば、思っていた以上に、小指を多用していました。
セブンスコードは勿論のこと、小指って1弦トップ音を動かす時は、すんげえ役立つし(…と言うか、ほぼ必須ですね)、改めて、小指の稼働率の高さを思い知らされています。


まことに僭越ながら、小指が使えなかったジャンゴさまの、スゴさを改めて実感しています。

メインの教本として使っている、カルリさんの45のエチュード(全音版)は、#06までは、三本指での練習だし、#07以降でも、630mmスケールならば、小指を使わずに、薬指で代用できるエチュードもあるので、せっせと練習して、少しでも、1円(=1mm)に泣かない人を目指したいものです。


それにしても、右利きなので、怪我をすらならば左…なんて、思っていたけど、ギターに関しては、どんだけ左が大切かを、身を以て体感している、今日この頃です。



なんちゃって19世紀ギター(A19C-100N)


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相変わらず、カルリさんの45のエチュードをメインに練習しています。

短くて開かない指も、当初よりは開くようになったけど、過日、ボサノヴァのコード練習をしていたら、小指に無理強いしたようで、1ヶ月近く経っても、押弦すると痛みがあります。

若い時分と違って、鍛えるのも治すのも、時間が掛かります。

650mmスケールは長いけど、580mmスケールだと窮屈…と言うことで、630mmスケール、指板幅50mm の、19世紀風ギター A19C-100N を買い足しました。

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現在、普通に見かけるクラシックギターは、1850年代に、アントニオ・デ・トーレスさんのデザインが基となったモダン・ギター(スパニッシュ・ギター)だけど、それ以前の、19世紀中頃に使われていたギターを19世紀ギターとかロマンチック・ギターと称しています。

その、19世紀ギターに興味を持ったのは、敬愛しているギタリスト福田進一氏のアルバム「19世紀ギターデビュー」を聴き、その後、これまた敬愛している渡辺香津美+福田進一のDVD「禁じられた遊び」で演奏された「アヴェ・マリア」を視聴したことがキッカケでした。

もっとも福田氏のギターは、ルネ・フランソワ・ラコートさんの作で、ギターのストラディバリとも称される銘器ですから、当方のブツは比較対象にすら値しません。

現在でも、公演で使える19世紀ギターのオリジナルや、現役ルシアー達が制作したレプリカも販売されていますが、オリジナルは100万円超コースだし、レプリカと言っても手工品ですから、最低価格帯でも実売40万円以上からなので、気軽に「それ包んでください」とは言えません。

で、まぁ、サクッと調べてみたら、荒井貿易から、A19C-100N 19th Century-Style なんて品が販売されていました。

メーカーも、19世紀ギター・レプリカではなく、スタイルと銘打っているわけでして、中華製の量販品ですから、雰囲気を楽しんでね。と言うことでしょうし、これなら貯まっているポイントを併用すれば「それ頂いて帰りますわ」と言える価格です。

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630か640mmのスケールで練習する…と言うことが主題だし、この価格帯クラスで、音がどーだのこーだの言うつもりはありませんし、そもそも、そのようなことを語れる腕前ではありません。

ですけど、せっかくなので、入門者ならではの第一印象みたいなことを備忘録として記しておきます。

スケールが短くなったことで、しっかりと押弦が出来るためか、発音が良くなったように聴こえます。開封した日は、650mmmスケールの感覚が残っていて、ついつい指を拡げ過ぎたりもしていました。

ボディは小振りですが、音量もあって、音が痩せているような印象はありませんし、高音弦が突出して目立つような鳴り方もせず、倍音も多過ぎないので、和音がクリアに聴こえます。

モダンギターよりも明るい音に聴こえます。音が軽いわけではありません。
どちらもナイロン弦ならではの柔らかさがあるけんども、強いて言うなら、モダンギターの明るさは冬の日差しで、こちらは春の日差し…みたいな印象を受けました。

開封直後は、可もなく不可もなし…なんて思ったけど、こうして書き出してみると悪くないですね。

ですが、音はかなり硬めです。ほんとに硬いです。

時間が掛かるけど、弾き倒していけば変わるだろう…と、希望的観測を持っていますが、表板に松(一応、単板らしいです)など使わずに、杉にすれば、もっと早い段階から鳴りやすくなるのでは?…なんて思ったんですが、いつだったか、楽器屋で、松の方が美白効果があって、ガングロ系の杉よりも販売成績が良いと言う話しを聞いたことがありました。

そーゆーことなのかな?

まぁ、19世紀ギター云々と言う論点ではなく、単にギターとしてと言う括りでのことですが、こんな第一印象でした。


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でもって本日、弦をサバレスのクリエーション・カンティーガに張り替えました。

安定するまでは何とも言えませんが、すんげぇ音量が上がりました。
でもって音質も、硬さは薄らいで、おごそかと言うか、なんと言うか…とにかく、まるで違う音色の楽器に変貌しました。

これからの時期は湿度が上がってくるので、弦高なども、ちょめちょめと変わるでしょうし、しばらくはコレで様子見します。


手元に届いて、まだ二日なので、あーだこーだは言えませんが、630mmスケール指板幅50mmの、19世紀風ギターは、なかなか快適です。